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友人によると、ウェストバージニア州でも、熱狂的なトランプ支持者が多いのは、貧困率が35.4%と州内でも最も高いマクドエル郡だという。
ここは古くからの炭鉱の町で、親子3世代にわたり同じ炭鉱で働いてきたという家族が多く、それ以外の産業が無いらしい。
しかし、オバマ前政権が誕生してから環境規制が厳しくなり、炭鉱は閉鎖され、多くの人が仕事を失ってしまったのだという。
友人
「今ではファストフード店しか働き口が無いと聞いた。
自然環境も大事なことは分かるけれど、みんながみんな、グレタさんみたいにはなれない。
生活できなければ、どうにもならないでしょう。オバマ前大統領の政策はウェストバージニアの経済を悪化させたと思う。
それに対する怒りが4年前のトランプの勝利よ」
友人はもともと、障害がある児童を教える学校の教師をしていたが、子どもが産まれたのを期に退職。
そのやさき、夫が働いていた化学工場が閉鎖されてしまい、苦しい生活を送ってきた。
肉の加工場で週に数回、パートをするなどしてなんとか家計を支えてきたものの、産まれてまもないころ、
病弱だった息子の高額な医療費を支払いながらの生活は、大変なものだったらしい。
夫は、再就職できる会社が見つからず、現在は住宅のリフォームなど、修理を請け負う修理工として、自宅をオフィスにして働いている。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/report/society/society_20.html