左派の「歴史修正主義」が台頭
https://special.sankei.com/a/international/article/20200630/0002.html
さらには、初代ワシントン大統領や米独立宣言を起草した第3代ジェファソン大統領といった「建国の父」について、「黒人奴隷の所有者だった」という理由でその銅像や記念碑を打ち壊すなど、
一部の左翼勢力や急進的な黒人運動の間にとどまっていた、黒人など抑圧された側からの歴史の見方のみを正義とみなす「歴史修正主義」が表舞台に姿を現してきた。
こうした動きは、米国が建国以来紡ぎあげてきた「歴史の物語」を根底から覆す意図がある。
黒人を差別したか、または差別解消に尽くしたかという物差しに照らして潔白でいられるのは、
元黒人奴隷で奴隷制廃止活動家のフレデリック・ダグラスなど一握りの人物に限られるだろう。
また、こうした勢力がルーズベルト政権下の副大統領(1941〜45年)として黒人運動を後押しする一方、国際共産運動の同調者として知られたヘンリー・ウォレスを称揚するのも、「修正主義」の本質が透けてみえて興味深い。