【森島 賢・正義派の農政論】愚民化政治の跋扈
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【森島 賢・正義派の農政論】愚民化政治の跋扈
2019年3月18日
【森島 賢】
新聞やテレビをみていると、毎日のように、某自動車会社の某社長が会社のカネを不正に使って解任された、とか、政府統計に不正があったとか、面白おかしく報じている。(某社長は、某大学の名誉博士なのだそうだ。大臣も堕ちたが、大学も堕ちたものだ。知性の廉売である。)
ここには、なぜこうした不正が横行しているか、という深部をえぐるような報道はない。そうした報道をすると、社会の暗部をさらけ出すことになり、弱者の憤激をかってしまうからである。つまり、彼らは弱者の敵に堕ちている。
これは、今に始まったことではない。支配者は、被支配者に対して真実を知らせず、考えさせもせず、愚民にしておくことが支配の要諦と考えている。「由らしむべし、知らしむべからず」というわけである。