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ニセ電話詐欺で1500万円被害
茨城県桜川市で、孫役と警察官役が入れ替わりながら高齢者に電話をかけ、詐欺捜査への「協力」を仰ぐ手口で、1500万円がだまし取られる被害が発生した。桜川署が10日発表した。
被害に遭ったのは市内の女性(86)。署によると7月3日午前11時ごろ、自宅に男の声で「俺だよ。孫だよ」と電話があった。詐欺だと思い電話を切ると、すぐに警察官を名乗る男から「犯人を捕まえるのに協力して」と電話があった。
翌4日、孫を名乗る男から「宅配便で200万円を送ってほしい」と電話。直後にまた警察官を名乗る男から電話があり、「いま犯人から電話があったでしょう。現金とわからないように送って」と指示された。
捜査に協力していると信じた女性は、伝票に「書類」などと記載した上で、8月6日までの間、7回にわたり埼玉県内の住所あてに宅配便で現金を送付。計1500万円をだまし取られたという。連絡が途絶えたことを不審に思った女性が娘に相談し発覚した。
署は「警察が現金を送るよう指示することはないので、その場合は詐欺だと思って相談してほしい」と呼びかけている。