「『早稲田の中でも教育学部は比較的受かりやすい』というのは、僕もそう思います。4択問題という入試形式もそうですし、『早稲田の受験生の間で第1志望に選ばれにくい学部』という点も理由として挙げられます。多くの受験生は、政治経済学部や商学部、法学部といった人気学部を第1、第2志望にして、教育学部は第3志望あたりに入れています。そのためライバルの受験生たちは、教育学部対策が手薄になりがちなのです。
また、早稲田を受験する上で一番の天敵と言えるのが、東大や京大、一橋といった超難関国立大の滑り止めとして早稲田を受ける層です。しかし、こういった受験生たちが教育学部を受ける可能性は低いでしょう。こういった点から、あえて教育学部を第1志望に“逆張り”する戦略は正しいと言えます」
もちろん教育学部を狙うデメリットもある。
「頻出の出題傾向があるわけではなく、求められる知識の幅が広い。そういった難しさはありそうです」
比良氏は予備校講師として、多忙な芸能人の受験をサポートすることも少なくない。その経験から、「僕が小倉さんに個人的に勧めたいのは、他大学のAO・自己推薦入試、もしくは早稲田大学の通信教育課程です」と語る。
「ペーパーテストでは測れない特殊な経歴を持った人材を募る方法として、多くの大学がAO・自己推薦入試を実施しています。ただ早稲田大学は自己推薦入試のハードルが少し高く、グローバル色の強い人材か、高校での評定に重きが置かれます。タレントという小倉さんのバックグラウンドを強みとするなら、他大学のAO・自己推薦入試を受けるほうが向いていそうです。慶應大学のAO入試を含む『総合型選抜入試』はひとつの選択肢かもしれませんね。通信だと自宅で授業を受けることができるので、芸能活動や育児との両立も比較的楽なはずです。
かりに小倉さんが現在の週15時間の勉強で目指すとしたら、『日東駒専ライン』に合格できたら御の字かと思います。あとは慶應の通信課程から大学院に入り直したロンドンブーツ1号2号の田村淳さんのルートは大いに参考になるんじゃないでしょうか」https://news.yahoo.co.jp/articles/5e35ac34784140cb43370bbd2306b066407cab5c