『ザ・バットマン』ペンギンはなぜタバコを吸わないのか? ─ コリン・ファレル「スタジオはタバコに慎重」
DCコミックス『THE BATMAN -ザ・バットマン-』ではメインヴィランのリドラーがブルース・ウェイン/バットマンに立ちはだかるほか、もうひとりのヴィランとしてペンギンが登場する。コミックでおなじみのスーパーヴィランであるペンギンといえばタバコを吸う姿が特徴的だが、『ザ・バットマン』ではその姿を観ることは出来ない。その理由とは一体?
『ザ・バットマン』にてコリン・ファレルふんするオズワルド・コブルポッドことペンギンは、暗黒街に属する人物たちも集うナイトライフ・スポット、アイス・バーグ・ラウンジの経営者。まだコミックのような犯罪の王者という雰囲気はなく、ゴッサム・シティの最大の悪党の業務を担う影の詐欺師として登場している。しかしタバコを吸う姿を劇中で観られないのは、ペンギンとしてはまだ発展途上だからというわけではないようだ。
本作公開前、Jake’s Takesのインタビューにてコリン・ファレルは、ペンギンにおけるタバコについてインタビュアーから言及されたところ、「シガレットホルダー(パイプ)は実現しないと思います。ビッグスタジオでは、タバコを映画に登場させることに非常に慎重になっています」と説明。そのビッグスタジオのワーナー・ブラザースが本作の製作を務めているわけで、やはり断固として拒否されてしまったようだ。
「私は葉巻のために果敢に戦いました。ある時、“火をつけなくてもかまわないので、どうか使わせてください”とお願いしたのですが、12歳の子供たちが本作を観て、キューバ産の葉巻を吸い始めてしまうからみたいな勢いで、“ダメです”と言われてしまいましたよ。」
ちなみにペンギンをメインキャラクターとしたスピンオフドラマが、コリン・ファレルの続投のもと、HBO Maxにて進行中。配信作品となる同作で、ペンギンがトレードマークのタバコを加えて登場することに今度こそ期待したいところだ。
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