「本国で働いても収入変わらず」技能実習生が日本から消える日…劣悪な環境や“暴行事件”も【福岡発】
「ハノイで働いても大きな違いはない」
技能実習生を企業に仲介するワークビジョン協同組合では、4月から技能実習生の受け入れを再開した。
1カ月ほど、日本語や生活するうえで必要なマナーなどを教えたあと、企業に派遣する。この教室にいる技能実習生のほとんどが、福岡で生活する予定だ。
ワークビジョン協同組合 東和毅理事長:
農業とか建設関係とか自動車関係に行く子たち、8割がベトナムの子たちです
4年前から事業を立ち上げ、福岡など約200の取引先に技能実習生を派遣してきた。
これまでその9割をベトナムから受け入れてきたが、今後、それが減っていくことを懸念している。
ワークビジョン協同組合 東和毅理事長:
ベトナムも物価がどんどん上がってきているので、日本に行くしかないという選択肢よりは、(首都)ハノイである程度の仕事をすれば、月に7~8万もらえる
ワークビジョン協同組合 東和毅理事長:
日本に行っても最初は15万円くらいで、税金が引かれると10万円くらい。なので物価を考えると、(ベトナム人にとって)日本で働くのとハノイで働くのはそんなに変わらないという環境になりつつある
世界各国のマクドナルドで販売されているビッグマックの価格を比べて、経済力を測る「ビッグマック指数」。
1位のスイスが804円。アジアで見ると、タイや中国、韓国は日本よりも高く、ベトナムとの差はわずか40円ほどしかない。
ワークビジョン協同組合 東和毅理事長:
あと3年で、ハノイに行けば同じくらいだよねとなってくる。そうなったときに、日本はどうするのかと
さらに、ほかの国も技能実習生の獲得に力を入れ始めている。
ワークビジョン協同組合 東和毅理事長:
韓国とかはアルバイトもできる環境。主に建設で働きながら、夜はバイトすることも可能。オーストラリアは農業で4,000人という制限はあるけど、大卒の人が行けば賃金30万円くらいもらえる
今後、日本は技能実習生から選ばれなくなるかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8511909c6cd2771345deca80cc17b94d8bb747a3