「国葬反対より外国人生活保護反対」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_632147bce4b046aa0239c6db
9月7日、そんなハッシュタグがTwitterでトレンド入りした。
国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、突如現れた
ハッシュタグだ。この国葬問題で懸念するのは、これまでも作られてきた分断
が、決定的なものになってしまうのではないかということだ。賛成だろうと反対
だろうと、強い思いがあればあるほど感情的になるだろう。だからこそ、これ以
上、この国で分断が深まることになってほしくない。方法はわからないけれど、
汚い言葉の応酬になり、双方に憎しみだけが残るようなことにはなってほしくな
いと切に願っている。
そんな中、「国葬反対」に対するカウンターとして、「外国人の生活保護反対」と
いう言葉が出てきたことに衝撃を受けた。国葬のお金と保護費を対比させるや
り方に、ただただ胸が痛んだ。
それに対してできることは、淡々とデータを示すことだと思う。ネット上にある「外
国人は生活保護を受けやすい」という大きな誤解をひとつずつ解いていくこと。
こんな時、非常に役に立つ本がある。それは『外国人の生存権保障ガイドブッ
ク』(生活保護問題対策全国会議編・明石書店)だ。
本書には、外国人に関するあらゆるデータが網羅されている。
まず、日本に住んでいる外国人は293万人でこの国の2%台。
そんな外国人は生活保護を受けやすいのかと言えば、答えはノー。「日本国民」
を対象としている生活保護は基本的に利用できず、一部が「準用措置」の対象と
なっている状態だ。