
https://number.bunshun.jp/articles/-/854959?page=1
「東大野球部に入るには受験突破が必須です。そのため東大野球部のスカウト活動は、端的に言えば『東大受験のモチベーションを高める全国規模の活動』になる。黙っていても東大に多く入学してくる灘や開成などの超進学校は対象外で、基本的には地方の公立進学校狙いです」
甲子園出場経験があったり、予選大会で健闘している学校を訪ね、練習を見学するところから浜田の活動は始まる。
「野球部の監督に、東大を狙えそうな選手はいませんかと尋ねると、『おーい、そこのお前とそっちのお前、ちょっと来い』という感じで、めぼしい部員を集めてくれる。だいたい1年生の段階だと、みんな希望に燃えているから勉強熱心な子が多く、4人くらいを紹介してもらえます。学年が上がるにつれて脱落者が出て、2年生で2人、3年生で1人というところ。そんな彼らに、『文武両道の極みを目指さないか』と声をかけ、東大に行きたいと思ってもらうのです」(浜田、以下同)
このような浜田の活動の詳細は既報「『慶応は…本当に嫌いですね』東大野球部のスカウトが語る“スポーツ推薦も内部進学もない”東大の努力『夏休みは高校球児に勉強合宿で口説く』」の通りだ。努力はしっかり実を結んでおり、静岡、彦根東(滋賀)、米子東(鳥取)、東筑(福岡)などから、甲子園での試合を経験した選手が入部している。