マンハッタンでユナイテッドヘルスケア(UnitedHealthcare)のブライアン・トンプソン(Brian Thompson)CEOを殺害した容疑で殺人罪に問われている26歳のアイビーリーグ卒業生、ルイジ・マンジョーネ(Luigi Mangione)はオンライン上に膨大な足跡を残している。マンジョーネは12月9日にペンシルベニア州で逮捕され、当初は銃器および書類偽造に関する容疑で起訴された。彼はニューヨークに身柄を移される予定だ。
ニューヨークの裁判所の書類によると、マンジョーネは殺人罪1件に加え、武器の第2級不法所持罪2件、偽造文書の第2級不法所持罪1件、銃器の第3級不法所持罪1件で起訴されている。マンジョーネについて知っておくべきことは以下の通りだ。
マンジョーネはエリート校に通っていた
マンジョーネは2020年にアイビーリーグのペンシルベニア大学を卒業した。コンピューターサイエンスを専攻し、数学を副専攻として理学士号を取得した。また、同年にコンピュータ・情報科学を専攻して工学修士号も取得したと、大学の広報担当者がBusiness Insiderに語っている。
それ以前は、ボルチモアにあるエリート男子校のギルマン・スクール(Gilman School)に通っていた。Business Insiderが入手した卒業アルバムの記載によると、彼はロボット工学と模擬国連に関わっていたという。また、リンクトイン(LinkedIn)のアカウントには、高校のクラスで首席だったと書かれている。
ギルマン・スクールの広報担当者は、Business Insiderからのボイスメールにすぐには返答しなかった。
彼は『ユナボマー宣言』を好意的に評価した
2024年初頭、マンジョーネはグッドリーズ(Goodreads)で、ユナボマー宣言(Unabomber Manifesto)としても知られるセオドア・カジンスキー(Theodore Kaczynski)著『Industrial Society and Its Future(産業社会とその未来)』に5段階評価で4つ星をつけた。
「彼は暴力をふるった人物であり、当然ながら投獄された。罪のない人々を傷つけたのだ」とマンジョーネは書いた。
「これらの行為は狂信的なラッダイト(機械文明に反対する19世紀のイギリスの労働者階級)のそれとして特徴づけられがちだが、より正確には極端な政治的革命家によるものと見なすべきだろう」
また、マンジョーネのレビューには、レディット(Reddit)に投稿されたと思われるこの本に関する別のオンラインコメントが引用されている。そのコメントは、「他のあらゆるコミュニケーション手段が失敗したとき」の暴力の使用を賞賛している。
マンジョーネは「『暴力は何も解決しない』という言葉は臆病者や捕食者が口にするものだ」と書いている。