![](http://img.5ch.net/ico/nida.gif)
“消えた21万トン”流通目詰まりか…備蓄米放出へ 価格高騰に歯止めか
https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/
https://news.yahoo.co.jp/articles/a65b2fd01f78ba6dc4f44b06d97851875cca64e6
1. 「消えた21万トン」の謎
- 生産量と集荷量の矛盾:
昨年の米生産量は前年比18万トン増加したが、年末時点の集荷量は逆に21万トン減少。この差が「消えた21万トン」と呼ばれ、価格高騰の主因とされる。
- 江藤農相の発言:
「米はある。どこかに滞留(スタック)していると考えざるを得ない」と指摘。
2. 消えた米の行方に関する推測
- 業者の「売り渋り」:
一部の集荷業者や卸業者が、価格がさらに上昇するまで米を倉庫に滞留させている可能性。
- 新規流通ルートの台頭:
JA(農業協同組合)を介さず、生産者が直接小売業者や新規参入業者に販売するケースが増加。従来の集荷システムでは把握できないルートで流通。
- 例:新規業者が農家に「農協より高値」で買い付け、独自ルートで販売。
- 海外流出の可能性:
日本米の海外需要増加を背景に、不正輸出や非公式ルートでの流出が疑われるが、公式統計では説明できない規模。
3. 政府の対応と課題
- 備蓄米の緊急放出:
農林水産省は、備蓄米を最大100万トン(国内需要の1.5~2カ月分)から放出し、JA経由で市場に供給。
- 条件:1年以内に買い戻すことを義務付け。
- 狙い:業者の売り渋りをけん制し、米の市場流通を促す。
- 調査の遅れへの批判:
立憲民主党・神谷議員は「備蓄以外の対策を検討すべきだった」と政府を批判。
4. 専門家の見解
- 小川真如助教(宇都宮大学):
- 「売り渋り業者が手放さないため、価格下落は難しい」。
- 背景:大阪・関西万博などでインバウンド需要が増加し、業者が高値売りを期待。
- 三輪泰史チーフスペシャリスト(日本総研):
- 「大胆な備蓄米放出で春に3~4割価格下落の可能性」。
- ただし、少量放出の場合は効果が遅れ、消費者実感まで時間がかかると指摘。
5. 今後の懸念と展望
- 投機的なプレーヤーの影響:
価格高騰を狙う業者が米を市場に出さないことで、需給バランスが崩壊。
- 備蓄米放出の成否:
政府の放出量次第で、相場安定化の効果が左右される。
---
❍専門用語解説
・備蓄米:
政府が緊急時に備えて保管する米。凶作や災害時の供給不足に対応するため、最大5年間保管される。
・JA(農業協同組合):
農家の組合組織。米の集荷・販売を一手に担う従来の流通の中核。
・売り渋り:
価格上昇を見越して商品を市場に出さず、在庫を滞留させる行為。
・インバウンド需要:
訪日外国人の増加に伴う国内消費の拡大(例:外食産業の米需要増)。
・投機的なプレーヤー:
価格変動を利用して利益を得るため、米を意図的に市場に出さない業者や投資家。