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150頭以上のクジラが座礁 豪タスマニア
オーストラリアのタスマニア州の離島の海岸で、150頭以上のオキゴンドウが座礁したと、当局が19日に発表した。同州の天然資源・環境局が声明で、タスマニア州北西部のアーサーリバー近くの現場に、獣医師を含む海洋専門家が駆けつけていると明らかにした。
同局の連絡担当官であるブレンドン・クラーク氏によると、座礁した157頭のうち、生存が確認されたのはわずか90頭。数時間前には136頭が生存していると報告されていたが、その数が減少した。ビーチへのアクセスの悪さや、海の状況、専門機材を遠隔地へ運ぶことの難しさが、救助活動の妨げになっているという。
当局は19日の時点で、体重が500キロから3トンに及ぶこれらのオキゴンドウを、海岸から再び海に戻せるかどうかを判断できていないとクラーク氏は述べる。「この動物たちを直接海に戻そうとするのは非常に困難であり、それに伴う安全上のリスクも大きい」と記者団に語り、「現在、現場の専門家が、適切で人道的な対応策を見つけるために最善を尽くしている」と付け加えた。
タスマニアでオキゴンドウが座礁したのは1974年以来初めてだという。当時は160頭以上の群れが、北西部のスタンレー近くの海岸に座礁した。タスマニアでの座礁は通常、ゴンドウクジラが多い。
今回の座礁の原因について、クラーク氏は推測を避けたが、死亡したクジラの死骸を調べて手がかりを探ると述べた。
クジラは18日の午後に発見され、ヘリコプターでの確認の結果、座礁した群れの半径10キロ以内にはほかのクジラがいないことが確認された。19日の朝までに、最長48時間も座礁していた個体がいる可能性がある。
アーサーリバーの地元住民ジョスリン・フリントさんによると、彼女の息子が深夜にサメ釣りをしていた際に座礁したクジラを発見したという。彼女は夜明け前に現場を訪れ、日の出後に再び戻ったが、クジラが大きすぎて再び海に戻すことは不可能だったと語った。「波が押し寄せてクジラたちはもがいていた。彼らはただ死んでいくだけで、砂に沈んでしまっている。もう手遅れだと思う」と話す。「赤ちゃんもいる。ある場所には大きなクジラもたくさんいる。とても悲しい」と付け加えた。
2022年には、タスマニアの西海岸にあるマッコーリー・ハーバーで、230頭のゴンドウクジラが座礁した。また、オーストラリア史上最大の大量座礁は2020年に同じ湾で発生し、470頭の長吻ゴンドウクジラが砂州に取り残された。この時も、多くのクジラが死亡した。
座礁の原因は明らかではないが、大きな音による方向感覚の喪失、病気、老化、負傷、捕食者からの逃走、悪天候などが考えられる。
https://newsphere.jp/national/20250219-1/
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