サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)のメンバー選考にJリーグ側が不満を募らせている。
きっかけは「試合に出ていない選手は代表に呼ばない」と口癖のように言ってきた指揮官の言行不一致。ロシアW杯アジア最終予選UAE戦(23日=日本時間24日、アルアイン)と同タイ戦(28日、埼玉)に臨むメンバーには試合に出ていない選手が多数含まれるからだ。
FW本田圭佑(30=ACミラン)やDF長友佑都(30=インテル)、招集直前に出番は増えたといえMF香川真司(28=ドルトムント)も該当する。指揮官は強行招集に「疑問があると思いますが、今の代表は必要としている」と実績を重視したと説明する一方で、実績もなくクラブで出番のないFW宇佐美貴史(24=アウクスブルク)を“お気に入り枠”で招集した。
もちろん選手選考は監督の専権事項。しかし日本代表に呼ばれるべき実績とコンディションを兼ね備えたJリーガーが外れたことを疑問視する声は少なくない。実際にJ1横浜Mの攻撃をけん引するFW斎藤学(26)とJ1川崎のFW小林悠(29)は代表歴があり、今季絶好調。実力派Jリーガーが無視されたのだからなおさらだ。
元日本代表の現役Jリーガーは「呼ばれそうな選手が招集されなかったのは本当に残念。本人もがっかりしているだろう」と指摘。また。J1クラブ幹部は「(監督が)試合に出ていない選手は呼ばないと言っていたのに、そういう選手を呼んだら、他の選手はどう感じるのか…」と疑問を投げかける。
ハリルホジッチ監督が自らの眼力を証明する結果をアウェーで残せなければ、くすぶり続けるJリーグ側の不満は大爆発へと発展しかねない。
2017年3月23日 16時30分 東スポWeb
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